託児所で遊ぶ子どもの多さには驚嘆するし,こういうファシリティを見るとスウェーデンの文化を感じます.
加えて託児所のセキュリティの高さは驚きに値します.周囲をフェンスで囲まれて入り口以外からの入退場を完全に遮断しているばかりでなく,入退室管理にはコンピュータが用いられ,また預けられる子供はおそろいのTシャツを着せられて見分けができるようになっている徹底振り.もちろん誓約書があります.託児所の中は砂場があったり,小さな遊具があったり,幼稚園の園庭のような雰囲気でした.珍しいと思うものには,のこぎりやかなづちで工作をさせるスペースがありました.これはトムテランドにいったときにも見られましたので,スウェーデンで子供に人気があるアトラクションなのでしょうか.
オーリンゲンではクラブでまとまって移動しやすいように,クラスが異なってもだいたいクラブで同じスタート時刻にまとめられます.しかしながら託児所にも預けられないほど小さい子供がいる場合に,両親のスタート時刻を大きく離して設定するというサービスがあります.英語の表示ではFamily drawとなっていました.日本でも育児支援などが自治体の施策として実施されておりますが,そのオーリンゲン版という感じがします.
我が家には1歳1ヶ月の娘がいましたので,このFamily drawを申し込みました.ところがほとんどトップスタートとラストゴールという感じで,まったく問題なく子供の引渡しに成功しました.しかし会場での滞在時間が長くなりすぎるというデメリットもあります.
ちなみに夫婦のスタート時刻はつぎの通りでした.
父 13:59 11:48 08:40 09:47
母 08:37 10:12 12:41 12:54
Family drawは4日目までのサービス.5日目はチェイシングになりますので,そのサービスはありませんでした(ちゃんとは未確認).二人ともチェイシングに残ってしまったものだから,最終日は他の日本人参加者の方々にご協力をいただき子守をお願いし,無事に出走することができました.
スウェーデンで開催されたWOC2004のオーガナイザーのなかに,我が家の長女の誕生日と数日違いの誕生日の長女を持つ家族がいました.その家族もこのオーリンゲンに参加しており,父親が普通のクラス,母親がMotionクラスに参加していました.そこの家族には6歳の長女のほかに4歳の次女がいますので,このようにどちらかの親が,スタート時刻の指定がないMotionクラスに出場するというのも,子供の面倒を見ながら参加する保護者オリエンティアとして選択肢になるかもしれません.
託児所の入口の入退場管理 | |
誓約書 | |
託児所の砂山 写真は”Tidningen O-Ringen Nr 3/2008”から |
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